1年間で100冊の本を読むチャレンジをしています。 初月となった1月は6冊とスロースタートでしたが、今月読んだ冊数はさらに少なく5冊。

でも言わせてもらうと、2月はもともと日数が少ないし胃腸炎にもかかった。体調さえ良ければ8冊くらいは読めたはず…

さて言い訳はこれくらいにして今月読んだ本をメモ。


7-8. ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)



1965年にノーベル物理学賞を受賞した科学者R.P.ファインマン氏の自伝。科学者の自伝とは言いつつも、中身はユーモアに溢れた小説のよう。こういう研究をしてノーベル賞とりました!っていう科学解説の本じゃないのがド文系のぼくでも楽しく読めました。

本書から伝わってくるファインマン氏の人柄はとても魅力的。

幼少期にラジオ修理に明け暮れた結果、街で有名な子供ラジオ博士になったり、マンハッタン計画真っ最中の研究所で他人のロッカー破りに熱中するあまり鍵屋のようなことをするようになったり。なんでも自分で実験したり試したりしてみないと気がすまない性格なんだろうなぁと。

しかもそれは科学分野だけじゃなくて、知人から聞いた『パーティで必ず女の子をお持ち帰りする方法』なんてのまで実践してしまうんだから面白い。

ノーベル賞取る人ってやっぱりすごいんだなぁと思わされます。


9.銀河ヒッチハイク・ガイド



地球消滅後の世界を舞台にしたSFコメディ小説。

登場人物のひとりがこの『銀河ヒッチハイク・ガイド』の編集者という設定で、宇宙をヒッチハイクするストーリーです。ちょっと星新一のショートショートっぽいセンスもあり、星新一好きとしてはかなり楽しめました。

そもそも本書の中で地球が消滅してしまう理由は、地球外生命体によるもの。今はこの設定が超タイムリーで、先日NASAが地球に似た星を発見したと発表したばかり。『もしかしたら現実世界でも同じようなことが起こるんじゃ…』と考えるとパニクらずはいられない(パニクるな!というのが本書のキーワード)

あのテスラのイーロン・マスクお気に入りの一冊でもあるようで、言われてみればあのバカバカしくも夢のある宇宙世界の描写を読めば宇宙事業を展開したくもなるかもしれませんね。オススメ。


10.スクラップ・アンド・ビルド



言わずと知れた第153回芥川賞受賞作。よくピースの又吉さんと一緒にニュースに映っていた人ですね。ようやく読めました。

この小説は登場人物の心理描写が特に好みで。著者の羽田さん自身も相当クセが強そうだし雑誌連載もとても面白い。テレビに呼ばれるのも当然だと改めて思いました。

それとこのスクラップ・アンド・ビルドが121ページと短いのですが、これくらいの方が自分としは気持ちよく読めるなーと思いました。あまりに長いと取り掛かりにくくて。『サラバ』や『教団X』が積ん読になっている理由はまさしくそこ。読んだら面白いのは確実なんだけどなぁ。

11.予想通りに不合理



こちらもようやく読めたベストセラー本。行動経済学という分野の本で、普段なんとなく『どうしてこうなっちゃうんだろう?』と思える人間の不合理性を、徹底的な実験によって明らかにしていきます。

中でもなるほどと思ったのは市場規範と社会規範の話。

例えば弁護士が知人から『どうしても困ってるから助けて!』と言われて無料で動いてあげたとする。このとき弁護士はお金はもらえなくても不満を言うことはほとんどない。自分の行動が人の助けになる、つまり社会的に意義のあることをしているいう意識が働くからです。

では同じ状況で『どうしても困ってるから助けて!知人とはいえプロに頼むんだから気持ちで3000円渡すね』だったらどうでしょう。

合理的に考えれば、無料の場合よりも3000円多くお金をもらえているので弁護士の満足度は3000円分上がるはず。でも実際はそうではなく、弁護士は3000円もらえた喜びよりも『なんだよ3000円ってバカにしやがって』という思いを抱くというんです。

これはお金が絡むことで社会的やりがいではなく、弁護士の一般的な賃金相場と照らし合わせた判断基準(市場規範)で動くことになったから。これが本書で扱っている行動経済学というものなんですね。

また内容もさることながら、著者のダン・アリエリー教授が子供のころに重度の全身やけどを負っていたというのはこの本で初めて知りました。ネガティブな状況から世界的ベストセラー本を書きあげた精神力を目の当たりにし、自分も頑張らねばと思った次第です。

振り返ると、2月は読んだ数自体は少ないながらも自分好みの本と出会えた良い1ヶ月でした。

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